伝統と先進の調和を極めた注文住宅

木村設計A・T

  • 2019.10.1

猫と暮らす家

大好きなペットと暮らしたいという方は多いと思います。

今回は特に猫と暮らしたいあなたのために、猫が喜ぶ住宅設計のポイントをお伝えします。

猫は病気や事故を避けるために室内飼いが多くなります。そのため、猫の習性や行動を踏まえた住宅設計で、あなたも猫も共にストレスなく過ごせる環境づくりが必要です。

<キャットウォーク、キャットステップ、猫通路>

猫と暮らす住宅設計の定番は、キャットウォークです。躯体の梁を利用することにより、高い所を好む猫のための専用通路とすることができます。また、壁に木材を固定してキャットウォークへつなげるキャットステップを作り、上下運動を促します。猫にストレスがたまらないよう、できるだけ猫が自由に動き回れることを考慮した動線設計を行うことがポイントです。もちろん、掃除のことも考えて、適度な高さでの設計を目指します。

<窓辺>

日向ぼっこやテリトリー確認のために外を眺めるのが好きな猫のために、窓前の台座は幅を広げておきます。

<爪とぎ柱>

爪とぎ柱も猫と暮らす住宅設計には必須です。爪とぎ柱を造らないと、家具や壁で爪を研いで傷を付けてしまいます。また、爪とぎ柱を登ってもキャットウォークにつながるようにしておき、幅広い動線としておきます。

<トイレスペース>

猫はトイレを隠す習性を持ちます。人目が気にならないような場所に設置し、床や壁は掃除しやすいキッチンパネルで造ることで水ぶきできるようにしておきます。トイレの猫砂を蹴散らされても、周囲に飛ばないように壁を40㎝程度立ち上げて、掃除しやすい環境を作る予定です。

<入れないスペースへの工夫>

自由にストレスなく動きまわってほしいとはいえども、危険な場所やイタズラされては困る場所も住まいにはあります。猫に危険が及ばないような住宅設計も重要です。仕切りができるスクリーンや扉を設ける、あるいは近辺に近づけない動線設計もポイントです。

猫に応じた住宅設計をすることであなたと猫の関係はより良くすることができます。人も猫も面白く快適に暮らすために、まずは一度建築士に相談してみましょう。