高級住宅
「邸宅・大邸宅・豪邸」は、世間一般の水準を超えたシンボリックな家
「邸宅、大邸宅、豪邸」と呼ばれる高級住宅の設計を依頼されることがあります。お屋敷も同じ意味ですが、お屋敷は完成後の時間が経った高級住宅のイメージが残ります。
当設計事務所が考える「邸宅・大邸宅・豪邸=とりあえず『(大)邸宅』として解説します」について考えてみました。
この「(大)邸宅」と呼ばれるものは、規模や外観、品質等、世間一般の住宅の水準を様々な面で超えて、住まい手のこだわりやハイレベルな暮らし方が伝わり、優れた何かが象徴的に表現されている家であると考えます。
「豪壮、瀟洒、毅然」などの言葉でその佇まいを表す。
水準を超える広い敷地と建物の規模、外観が醸し出す「趣(おもくき)と風情(ふぜい)。垣間(かいま)見える「ゆとりある暮らしぶり」。世間一般の住宅と一線を画し際立つ「(大)邸宅」。「豪壮」あるいは「瀟洒」「毅然」などという言葉でその佇まいが表現されます。
空間の広がり、こだわりの室礼(しつらい・え:設え)が、人を魅了させる。
中に入ると、空間の広がりが暮らし方ゆとりを伝え、細部にこだわる「室礼(しつらい)」が上質な味わいとなり、住まいての豊かな生き方が無言で語りかけてきます。まさに「(大)邸宅」は、「憧れ」と「羨望」が形となって人々を魅了します。
住まいてと建築家のコラボによるフルオーダー住宅
この「(大)邸宅」を設計の立場で考えると、規模に見合った建物デザインやレイアウト、インテリアへのこだわり、高品質な暮らし方に求められる機能性や快適な居住性を集大成している住宅になります。
もちろん、住まい手と建築家のコラボレーションによるフルオーダーの住宅で、「(大)邸宅」と呼ぶにふさわしい敷地、庭(庭園・ガーデン)や外構と一体となって優れた修景を生み出します。
「(大)邸宅」は外観デザインによって印象が変わる
優れた修景を生み出す「(大)邸宅」のポイントは外観デザインになります。外観デザインは住まい手の暮らし方や希望や志向によってさまざまな外観の「スタイル」と「形状」が生まれます。
スタイルには、「和風」「洋風」「和洋折衷」さらに「モダン(現代風)」や「復古調(伝統風)」などがあり、これらは「建物構造(階層や規模)、外壁や窓、屋根や玄関等をデザインする形状」との組み合わせで、「豪壮(ごうそう)」「瀟洒(しょうしゃ)」などの言葉のイメージで象徴されます。
シンプルな形状は、モダンでスタイリッシュな趣きの外観になり、手の込んだ複雑な形状は、絢爛(けんらん)で個性的な印象を与えます。このように様々なスタイルと形状の組み合わせによって印象が大きく変わり、最終的にその「(大)邸宅」を象徴し、まさに〇〇様のお屋敷、〇〇邸というような称賛を含んだ名前に変わります。
「(大)邸宅」は時間の設計も必要。
空間のデザインが終わったら最後のポイントは、時間のデザインです。
いかに丈夫で耐久性に優れた「(大)邸宅」でも時間の経過による微妙な変化(劣化)に晒されます。外壁や屋根などの変化(退色や劣化)はもちろん、なによりライフサイクルによって家族や生活スタイルが変わります。可能な限り普遍性を求めても限界があります。あらかじめ時間を想定した住宅の間仕切りの自由度や維持・管理、補修、そして、ライフスタイルに適合する可変性を意識して、時間経過における住宅の活用や保全の方法を、計画段階から予め計画しておくことです。
これらを、「住まい手」となるお客様にお伝えし、一緒に考え、様々な提案と検討を重ね、ご満足いただける設計とその施工監理をしていくこと。これが私たち木村設計A・Tの「(大)邸宅の」設計スタイルです。
ぜひ、ご一緒にお客様の「(大)邸宅」建築計画のご相談をはじめませんか?